1週間経ったので、ご報告させていただきます。
12日の月曜日の夜中に電話が入り、車両が燃えているとの、慌てふためく連絡がありました。
かなり緊迫した状況だと把握できたので、直ぐに車が置いてある場所へ急行しました。
到着すると、そこには何十台の消防車と警察の数々。訳が分からぬままテープをくぐり入っていくと弊社のハイエースが炎に包まれていて住宅も燃えている状況で、あまりの光景に受け入れ難く感じた瞬間でした。
直ぐに、人命に被害が無いかを確認しましたが、今は分からないとの返答。どんな償いでもするから、とにかく命だけは誰もが助かってほしいと心の奥底から叫んでいました。
出火元は弊社の車両という事を耳にし、それが分かった時点で絶望感と同時に、腹をくくる為に気持ちを強制的に入れ替えました。
全てを投げうってでも責任を果たしていこう、そう自分に言い聞かせ、そこからは冷静に火災現場の様子を見極めていきました。
爆発音や燃え盛る炎、叫び声や泣き声、悲鳴で火災現場はまるで戦場のようでした。
加害者かもしれない状況の中、目の前で大切にしていた車両や建物が燃えているその様を目の当たりにした時、何かが崩れ落ちるような思いでした。
結局、車両2台と住宅が全焼し、人命は無事でケガも無いとの正確な情報を得る事が出来ました。
事情聴取を終えたのはam3:00過ぎ、次の日の朝から現場検証の立ち合い。近隣の方々へのお詫びまわりや、専務と手分けしながら打ち合わせや現場もこなしそのまま夜間作業もスタート。
困難を抱えても息する間もなく、物事は動くわけですが、現場検証の際に車両のスライドドアをバールのような物でこじ開けて放火した痕跡があるとの報告が入りました。
正直、怒りよりも安堵が先行しました。弊社の落ち度や不具合で巻き起こした火災ではなかった事と誰もが無事だった事、本当に安堵しました。
15年ぶりに買い替えた沢山の電動工具の数々と車両だけでも軽く500万は損害を被りました。
弊社には7台車両あるのですがハイエースのみ火災の数日前に整備に出しそれと同時に保険の見直しで車両保険を抜いてしまい、全損となってしまいました。こんな事があるものなのですね。
タイヤやドライブレコーダーやライト類など新品に交換してまだ数日でしたが、全てが無駄となってしまいました。もう一台の車両と住宅は、今のところ保険対応になる流れとなっています。
この火災の前には、すぐ隣の家の車が盗難されアクセルにブロックをかまされ、民家へ突っ込まれていたり、火災の直後も車上荒らしが何件か続いたそうです。
ちなみにですが、このハイエースを置き始めた場所は1ヶ月くらい前から契約してまだ誰も関係者さえ知らない駐車場でした。
どうであれこれだけの惨事を巻き起こした犯人は罰せられるべきです。住宅には3人が住んでおり夜中に全焼し逃げ出せたものの、これは立派な殺人未遂です。
法に基づいて裁かれ、償うべき犯罪です。
放火は被害者が物を失うだけではありません。思い出やあらゆる記念、心さえ失い、むしばんでしまいます。
全国ニュースで飛び交ったこの火災。大きな爪痕を残したまま無情にも時は過ぎていきます。
ネストコーポレーションは紆余曲折の連続です。心痛いですが、でもまた踏ん張ります。
共に泣いてくださった方々にも感謝いたします。こんな大変な時に依頼してごめんなさい、とおっしゃってくださる方もいらっしゃいますが、本当に何よりの助けになっております。
どんなねぎらいの言葉よりもご依頼という実際的な助けが、私たちの励みと気力となっています。
既に6月も沢山のご依頼で助けてくださり、皆さまのお声がけに深くお礼を申し上げます。
〜尽きせぬ感謝を込めて〜









